<前のページ>
タマアジサイ 2015.9.7
上水路のアジサイの花がほとんど終わる頃タマアジサイは咲き始め、9月の中ごろまで見ることができます。新堀用水の岸辺で咲いていた花は、夏の暑い日より雨の日のしっとり感が似合っているような気がしました。
ヤブラン 2015.9.7
ヤブランの花の時季は長く梅雨のころから秋の中ごろまで見ることができます。濡れたコナラの木の下で咲く様子は普段とは違った美しさ、趣が感じられました。
ミズヒキ 2015.9.7
雨の日に歩く楽しみは、草木に付く水滴(水玉)を見ることです。水滴の可愛らしさとその凸レンズ(魚眼レンズ)を通して見えるものに面白さがあります。水玉のアクセサリーを付けた花や葉も雨の日ではの美しさがあります。ミズヒキは一段と艶やかにきれいに見えました。
ミズヒキとコガタスズメバチ 2015.9.7
小さなミズヒキの花に大きさが2cm以上もあるコガタスズメバチがとまり、花の蜜を食べていました。コガタスズメバチは通常虫などを獲物にしていますが、花の甘い蜜も好きだそうです。小さなミズヒキの花に来たのは雨の日で虫が少なかったからでしょうか。
キヅタ(フユヅタ) 2015.9.7
キヅタは常緑でツル性の木です。緑の葉が雨に濡れてテカッテいました。普段は見過ごすキヅタですが、地味な美しさに眼がとまったのは、雨の恩恵でしょうか。太いクヌギのかなり上まで這い上がっているツルですが、樹の根元近くを撮ってみました。
センニンソウ 2015.9.7
センニンソウは日当たりがよい林縁でふつうに見ることができます。ツル性で他の草木に絡み付いて咲く花は、雨模様で薄暗いなか、その白さがひときわ映えていました。
ゴンズイ 2015.9.7
ゴンズイの実が熟して赤くなっていました。春から夏の間は他の樹木に紛れて目立ちませんが、秋口に実が赤くなると上水路にこの木が散在しているのに気づきます。赤い果皮に包まれて黒くつややかな種子が特徴です。晩秋になって赤味を増す果皮や、渋い色合いの紅葉もきれいです。
ナミアゲハ 2015.7.23
小降りの雨が霧雨に変わりました。羽が重くなったのでしょうか林縁のススキにナミアゲハが休んでいました。羽をよく見ると下のほうが痛んでいます。活動できる時季ももうしばらくしかないのかもしれません。風がススキを揺らしたとき、ゆっくりと向こうの草むらへ飛んで行ってしまいました。
ダンドボロギク 2015.9.7
ボロギクとはかわいそうな名ですね。北アメリカ原産の外来種でキクの仲間です。ツボミのように見えますが、これが花の全開状態です。花の上の大きな水滴をよく見ると、その向こうのボロギクの花が逆さに映っています。
ヒガンバナ 2015.9.12
上水路を散策する誰もがこの花の鮮紅色に気づくでしょう。花の形はユニークで、特に中心から花の外に伸びる雌しべと沢山の雄しべの曲線は美しいと思います。林下に咲く花に木漏れ日が当たったとき、一層艶やかにみえます。
シロバナヒガンバナ 2015.9.12
上水路のヒガンバナは圧倒的に赤い花が多いですが、最近白い花をよく見かけます。この白いヒガンバナは中国原産の赤いシナヒガンバナと四国、九州に分布する黄色いショウキズイセンとの雑種(自然交配種)だそうです。
白いヒガンバナには「リコリス」という名の園芸種もあり、上水路にあるのが雑種、園芸種のどちらかは不明です。
参考:国立科学博物館筑波実験植物園HP
散策路の脇に咲くヒガンバナ 2015.9.12
どなたかが植えられたのでしょうか、ヒガンバナがきれいに並んで咲いていました。そのわきをジョギングする人も秋を感じることでしょう。ヒガンバナには実がならず鱗茎(球根のようなもの)で増えるため、野山ではいくつかの株が集まって咲くことが多いようです。
カリガネソウとヒラタアブの仲間 2015.9.15
今年もカリガネソウがいつもの場所に咲いていました。上水路には何箇所かこの花の咲く場所がありますが、毎年行われる柵内の下草の刈り払いで無くなりはしないかと気になっていました。多年草なので刈り払いが根こそぎ除くのでなければ残るとは思いますが、北多摩域で絶滅危惧種のこの花を大切に守っていきたいと思います。
ツリガネニンジン 2015.9.25
夏から初冬まで上水路の野草観察ゾーンではふつうに見られます。花の色は白から青紫までいろいろです。他の草々の勢いが衰えるころには、茎に輪生して咲くいくつもの花が目立つようになります。上品な薄紫色の釣鐘状の花は爽やかでとてもかわいらしいです。
ツリバナ 2015.9.25
落葉する低木です。ぶら下がった真っ赤な実が割れ、橙赤色の種子が出ています。この風情のある美しさから日本庭園などで植えられているそうです。上水路に散在していますが、赤い実を見て初めて気がつくかもしれません。5月ごろぶら下がって咲くやや赤味を帯びた花は地味ですが可愛らしいです。