(ちいさな)(むし)くさ)(いきもの)

 

小金井あたりのちむくい達(貫井橋ー境橋)

を紹介します

 

玉川上水小金井周辺流域で見られる野草の花

 

文:安河内葉子さん
写真:安河内葉子さん・加藤嘉六さん

 

はじめに

 

玉川上水両岸の緑地は東西30㎞に及ぶ連続したグリーンベルトであり、宅地ばかりの東京のなかで動物や植物たちの貴重な住処となっています。小金井市近辺においても、都心にほど近い環境にもかかわらず山野や雑木林で見られる希少な植物を観察することができます。

 

玉川上水の小金井流域では、小金井市の「玉川上水・小金井桜整備活用計画」事業によって、自然に生育していた樹木が伐採されてサクラ並木となり、ここ数年で環境が大きく変化しました。この記事では、樹木が伐採された区画と伐採を免れている区画において野草にどのような違いがあるのかを考えたいと思います。なお、盗掘の恐れがあるため植物の位置情報は公表いたしません。

 

なお、この記事は、2017年から2020年に流域市民によって実施された玉川上水開渠部の植物の開花調査の結果をもとに執筆しています。玉川上水全域の調査結果は冊子「玉川上水花マップ」にまとめられています。