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アメリカオニアザミ 2015.6.4
日本在来のノアザミとほぼ同時期に咲きます。鋭いトゲがあり全体も大きく荒々しさがある外来植物です。「アメリカ」がついていますがヨーロッパ原産です。上水路ではまだ少ないですが、周辺の畑地や路傍、空地でよく見かけます。
外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
ノアザミ 2015.6.18.
春から初夏にかけて上水路の草地や林下で見られます。
夏に咲くノハラアザミ(下記)と似ていますが、ノアザミは花の下部の膨らんだ部分(総苞)にトゲは無く、触れると粘液で粘るので区別できます。
ノハラアザミとハチ 2015.7.11
ノアザミより一ヶ月ほど遅れて咲く夏のアザミです。ノアザミとの違いは、花の下部(総苞)はやや丸く粘りが無く、トゲがあるように見えますが刺さるような鋭さは感じられません。
花に寄ってきたのは、ハラナガツチバチの仲間だと思われます。
ノカンゾウ 2015.6.12
ノカンゾウは上水路のどこでも見られますが、五日市街道沿いにある自生野草観察ゾーンには群生と言ってよいほどたくさんあります。 花の色は橙赤色(写真)から赤褐色に近いものまでの変化があり、歩きながら好みの色を見つけるのも楽しいかもしれません。
ヤブカンゾウ 2015.5.19
ヤブカンゾウは雌しべと雄しべが花びら状に変化した八重咲きです。花びらにならなかった雄しべを数本持つ花もあります。ノカンゾウと比べると一回り大きく、花茎の先につく花の数も多いようです。
上水路では同じ場所にノカンゾウと混在していることもあります。
コマツヨイグサ 2015.6.1
日当たりのよい道端や荒地で地面を這うように咲いています。マツヨイグサの仲間の花としては小さく2~3cmで、淡い黄色が優しく感じられます。マツヨイグサの仲間の花は夕方に咲き、朝に萎みますが、コマツヨイグサは日中に咲いているものもあります。北アメリカ原産で明治時代に渡来し、昭和になって各地に広がったといわれています。
オオマツヨイグサ 2015.7.10
草の高さは1~1.5m、黄色い花の大きさは6~8cmで、上水路の草地で見られます。朝には萎んでいる花が多いですが、涼しいときには昼近くまで開いていることがあります。写真は朝の9時過ぎに撮りました。
北アメリカ原産のものをヨーロッパで作り出した園芸種で明治時代に渡来し、以後各地で野生化したそうです。
オオバギボウ 2015.6.20
ギボウシの名は、つぼみが橋の欄干につける擬宝珠(ぎぼし)に似ていることからつけられたそうです。上水路では柵内の林下で見られます。淡い紫色のつぼみが開くとほとんど白い花に見えます。
葉は大人の手のひらより大きく、花茎も50cmほどありますが柵内や上水の法面にあるため見つけにくいかもしれません。
コバギボウシ 2015.7.4
オオバギボウシと比べると、葉はやや小型で細長い形をしています。日当たりが良い湿地を好むそうですが、上水路の柵内でも見られます。
青紫色の花は、梅雨時の雨に濡れると一段と映えて美しく感じます。
オオバギボウシより数は少ないように思います。
テイカカズラ 2015.6.9
常緑のつる性の木です。よい香りがする花は、咲きはじめは白かった花はしだいに淡黄に変化していきます。
上水路ではクヌギ、イヌシデなどの高木、ヤブツバキやアオキなどの低木に絡まっています。冬、葉が落ちた高木の幹を緑色にしてテイカカズラが上方に延びている様子が見られます。
ネジバナ 2015.6.20
ネジバナ(ねじれた花)とは、なんと分かりやすい名でしょう。花は小さくてもランの仲間、上品な淡紅色の花の咲く様子はおもしろいですね。芝地など日当たりのよい草地に咲いています。さて、写真のネジバナは右巻き左巻き?どちらでしょう。横から見て、「ミ」の字に見えれば右巻きです。
ただ、ネジバナには両方の巻き方があるそうです。「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」
ヤマユリ 2015.6.27
上水路の草木で一番大きな花だと思います。
主に柵内の林下で見られますが、近年その数が増えているように思います。香りが強く、散策中によい香りが漂い近くに咲いていることが分かります。
上水の川面に向かって、しなりながら咲く様子を対岸から見るのも趣が感じられます。
ヤブミョウガ 2,015.6.27
ミョウガの名はありますがツユクサの仲間です。上水路の林下でふつうに見ることができます。草が茂っていても、茎の先端に集まって咲く白く小さな花はすぐ見つかると思います。花後の実は丸く5mmほどで、秋には濃い青紫色に熟し、ツヤもあってなかなかきれいです。
コバノカモメヅル 2015.7.4
つる性の草で林縁や草地で見られますが、最近知り合いに教えてもらいこの花を初めて知りました。
1cmほどの星型で暗紫色の花は、草むらに隠れて見つけにくいかもしれません。花の中央の黄色い雄しべがアクセントになり可愛らしいと思います。
チダケサシ 2015.7.11
名は、採った食用のチチタケ(チダケともいう)を茎に刺して持ち帰ったことによるそうです。
上水路では日の直射が少ない草地で見ることができます。花の色は淡紅色が多いですが白色のものもあります。
東京都レッドリストでチダケサシは、上水路がある多摩北部(北多摩)では絶滅危惧種にあげられています。