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たくさんの賛同と賛同メッセージをいただいています。賛同人・賛同団体一覧とメッセージ

たくさんの方から賛同をいただいています。メッセージも届いていますので、ぜひお読みください。


賛同人

  • 青木 野枝(彫刻家)

玉川上水は、「近世初期における優れた測量技術に基づいた長大な土木構造物」です。そして、いろいろな動植物が残っている美しい場所です。

その貴重な玉川上水を、渋滞回避のために車道で分断したら、樹々も虫も菌も動物も壊滅的被害を被ります。

 

  • 新井 浩司(日本蜘蛛学会会員、「ダーウィンが来た!(一発必中ナゲナワグモ)」案内)

緑の回廊として、上流から下流までの玉川上水周辺の緑地帯を一括りに考え、その全域を調査して生物相を把握したおいた方が良いと思います。恐らく、上流部と下流部は勿論、その間も特徴の違いは有るはずで、それで全体の繋がり方や、より重要なスポットなども見えて来るのではないか?と予想しています。それを基礎情報として今後を考えて行く形が望ましいのではないかと考えています。それに向け、まずはここを都知事と一緒に歩いてみたい、というこの願いに賛同致します。

 

  • イイノ ナホ(アーティスト)

この森を歩くと多様な生命の息吹を感じます。この多様な生命の息吹を、次の世代に渡せるように再調査をお願いいたします。

次の世代の人達が道路にしなくてほんとに良かったと思う日が来ますように。

 

  • 池澤 夏樹(作家)

 

  • 石川 梵(写真家・映画監督、「世界でいちばん美しい村」「くじらびと」など)

探検する哲学者ともいわれる関野氏は、自然と人間の関わりに深い造詣を持ち、都会の自然の多様性を支える玉川上水の重要性を思い、緑道分断計画に心を痛めています。私も氏の考えに共感します。皆さまの声で都に再考を促すためにも、ぜひご署名をお願いします。

  • 石渡 希和子(イラストレーター)

この辺りは、江戸時代を想像できる武蔵野らしい風景が残り、貴重な生態系も守られています。何よりも、ただ歩くだけで心が晴れる場所です。道路計画がこの宝物のような場所を変えてしまわないようにと願っています。 

 

  • いせ ひでこ (絵本作家)

 

  • 市川 平 (アーティスト)

小平中央公園のあの林で我々は学生時代 野外彫刻展をやらせてもらった。あの貴重な緑の空間は我々に創作の刺激と学びを教えてくれた。あの林のひんやりとした木陰は我々の大切な場所である。

 

  • 入野 智江
  • 植原 彰 (乙女高原ファンクラブ 代表世話人、日本自然保護協会 理事
  • 植松 葉子 (横笛演奏者)

 

  • 宇梶 静江 (アイヌの母神・古老91歳、アイヌ古布絵作家。アイヌ解放運動一筋。)

かつて、小平公団住宅に、住んでいました。随分年月はたちましたが。あの当たりの情景は、認識しています。それで、自然破壊は、是非ともやめてほしいです。

 

  • 内田 あぐり(武蔵野美術大学名誉教授、日本画家第12回山種美術館賞展で大賞、『吊(つる)された男―'00M』で第1回東山魁夷記念日経日本画大賞受賞。各地で個展を開催している)

玉川上水は武蔵野美術大学の学生の頃から教員として50年以上を過ごし、私には作家活動の原点となる場所です。四季折々の野草や樹木、水路に生息する生き物の存在など、ありのままの自然の姿は、現代に生きるアーティストたちのかけがえのない発想の源でもあります。

 

  • 遠藤 秀紀 (東京大学教授、哺乳類学)

 

  • 大出水 幹男 (日本自然保護協会 自然観察指導員(東京連絡会))

玉川上水は、森林などを好む鳥や農地・都市や市街地を好む鳥が多く、季節折々の野鳥の種類が多いところです。皇居・明治神宮など比較しても同等もしくは、それ以上の観察数があります。これは、玉川上水における休息できる木々や草花が豊かで、木の実や、花の蜜を求め、それに集まる昆虫などが多く、生物多様性が豊かな証です。

 

  • 大澤 雅彦 (元東京大学教授、雲南大学名誉教授、自然保護財団理事長)

 

  • 大野 慎矢(東欧のバグパイプ・ガイダ演奏。詩人・山村暮鳥を歌う)

小さい頃、玉川上水が一番身近な川だった。

夜みち小金井〜小平辺りの川沿いの歩道を自転車で走ると、街灯も無くまっくら。

土と木の根っこで凸凹。虫の声と草いきれ。

怖いけどどこか神秘的な気持ちになったのを思い出す。

 

  • 岡村 幸宣 (原爆の図丸木美術館学芸員・専任理事)

 

  • 小口 治男 (日本自然保護協会自然観察指導員(東京連絡会))

玉川上水は、大都会東京の生き物たちの逃げ場所になっています。そこには新たな生物多様性が観られます。これからも残したい大切なところです。

 

 

  • 角幡 唯介(ノンフィクション作家、探検家。『空白の5マイル』『極夜行』などで、大宅壮一賞、新田次郎賞、講談社ノンフィクション賞、大佛次郎賞など文学賞を総なめしている)

何十年も前の計画が今さら動き出し自然を分断しようとしていることに呆れかえる。たったわずかな利便性のために、いまや希少となった貴重な生態系を破壊していったいどうしようというのか。これは都内の公園の話にとどまらない、時代の変化についていけないこの国の駄目なシステムの象徴だ。

  • 片山 博文 (桜美林大学教授 ビッグヒストリー)

玉川上水は地球史・生命史・人間史のエッセンスが詰まったリトル・ビッグヒストリーです。その素晴らしさを知るために、まずはぜひ視察を求めます。

 

  • 鎌仲 ひとみ(映像作家。監督作品として、「ミツバチの羽音と地球の回転」「六ヶ所村ラプソディー」等)

私は東京から長野県の小さな自治体に移住し、地域の耕作放棄地を再生する活動に参加している。もともと、山の棚田だった場所が放棄され、荒れ果てていたところにメガソーラーの計画が持ち上がり、地元有志の尽力で計画は撤退したが荒れた土地はそのままに残されることとなった。

そこでその2ヘクタールばかりの土地を再生することとなった。最初は人間の目線で風通しと良くしようと藪などを刈ったり、希少生物のシジミチョウの吸蜜を応援しようとヨシを刈ったりしたのだが、なんと、このことがあだになり急激に外来植物が繁茂してしまった。

そこで生物多様性の伝道師と尊敬され、今全国で活動をしている坂田昌子さんに指導を仰いだところ、ヨシを刈ったことが人間の目線で、ヨシをきちんと管理すればカヤネズミも住める場所になる、と言われた。カヤネズミの視点が全く欠けていたことに気付かされた。

今回の玉川上水の計画も、全く人間の目線でしか自然を見ていないのではないか、と感じられる。かつて、スウェーデンに旅した時、首都ストックホルムが緑溢れる都会だったことを鮮明に覚えている。

東京の緑はどんどん減少していっている。この道路計画で短縮できる走行時間が4分弱だとしたら、そのために、木々を伐採しせっかく保たれてきた歴史的、そして生物多様性の観点からも貴重な環境を破壊することは愚の骨頂と見える。これからの都市に必要なのは人工的で無機的な道路ではなく、まさしく「自然と触れ合える場」のはず。一旦、破壊してしまえば取り返しがつかない宝を失うことになるだろうということは確信できる。60年前の価値観を見直し、生物多様性を尊重する政策にアップデイトしていただきたいと切に願う。

 

  • 北見 秀司 (津田塾大学教員哲学・社会思想史)

 

  • 小池 雅久(美術家 Sustainable art producer)

玉川上水周辺の生態系は、人の心の健全さを保つ意味で極めて重要な役割を担っています。社会の成長にとって最も大切なことは、単なる便利さとは違う、人もまた自然の一部であると実感でできる場がある安心感です。

 

  • 小泉 武栄 (東京学芸大学名誉教授、地形学者)

昔、私は玉川上水の地形や生き物について調べたことがあります。その際、驚いたのは、生物の種が極めて豊かだということでした。それは実は玉川上水の長い歴史の中で出来上がってきたものです。

誰もが、今ある姿が当たり前だと思っていると思います。しかし上水が掘られた当初、周囲はススキの原だったわけで、乾燥していて植物の種類も乏しかったはずです。そこに上水が流れ、周りを湿らせるうちに、植物や野鳥の数が増加しました。とくに小平付近に関しては、玉川上水に並行して新堀ができたため、あたりは一種のクールアイランドになり、カタクリやトチノキなどの山の植物もいろいろ生育するようになりました。その意味ではこのあたりはとても大事なところだといえます。

このことを広く認識してもらうために、まずは東京都による詳しい調査を期待します。

 

  • 國分 功一郎 (東京大学総合文化研究科教授・哲学 )

玉川上水が作り出してきた緑の環境がいかに素晴らしいものであり、いかに貴重なものであるか。ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。

 

  • 小林 敏也 (絵描き、月夜の幻燈会で映像・投影を担当) 
  • 坂田 明(サックス奏者、ミジンコ研究者)

 

  • 佐塚 真啓 (美術家・奥多摩美術研究所所長、芸術激流など企画)

今のこの快適な世界は早い安い便利を追い求めた結果だ。今回も便利になると感じる人も多くいるのかもしれない。しかし便利さを追い求めた歪が顕在化している今、今回の便利さと引き換えにする物事に思いを巡らせてみて。

 

  • 椎名 誠  (作家) 
  • 汐見 稔幸(白梅学園大学名誉学長、日本保育学会会長、全国保育士養成協議会会長)
  • 篠田 謙一 (国立科学博物館(分子人類学))

 

  • 島田 雅彦 (大学在学中に『優しいサヨクのための嬉遊曲』で作家デビュー。その後数々の文学賞を受賞。現在芥川賞選考委員。 )

武蔵野、多摩地区の自然保護は東京に住む者の精神衛生上欠かせないと思います。国破れて山河ありの山河は里山や街路樹のことでもあります。この点から賛同します。

  • 清水 彬久(アメニティ2000協会 理事長)

 

  • クリストフ・シャルル (音楽家・武蔵野美術大学映像学科教授) 

パリや世界の多くの都会の新しい都市計画のように、無駄な道路を新たに建設するのではなく、子供たちに残す未来のことを考えて、自動車による公害をなくすにはどうしたらいいか、私たちの住む環境から自動車そのものをなくすにはどうしたらいいか、それをまず第一に考えるべきなのです。

 

  • 陣内 秀信 (法政大学名誉教授(都市史)、著書『水都東京』他)

東京の大きな歴史・自然の財産、玉川上水の中でも、最も豊かな環境を残すこの場所に道路を貫通させる計画は時代に完全に逆行しています。

発想を転換したまちづくりが必要です。

 

  • 芹沢 高志 (P3 art and environment統括ディレクター、フラーの『宇宙船地球号操縦マニュアル』訳者)

私は武蔵野市、三鷹市境界近くに長年居住し、玉川上水緑道には並々ならぬ愛着を感じてきました。このエリアは公園として守られていますが、つねに感銘を受けてきたのは、これが部分的に孤立して守られた緑地ではなく、玉川上水沿いのグリーンベルトとして、つながっているということでした。このベルトの寸断に関しては、それがどこであろう、自分ごととして反対の意思を表明せざるを得ません。一連の緑のつながりとして、次の世代にも受け渡していかねばならない存在と信じているのです。

 

  • 髙野丈(自然写真家・自然観察指導員)

都立井の頭恩賜公園で20年毎日、鳥類相を調べています。生物多様性が最も豊かなのは公園内を通る玉川上水沿いで、環境省のレッドリストに記載されている多くの生きものを確認しています。長い月日は、かつての水路の役割を緑の回廊に変えました。流域の雑木林、屋敷林、農耕地が道路や住宅に変わっていく中で、樹林地としての玉川上水の価値はますます高まっています。都市の貴重な、守るべき環境です。

 

  • 高野 孝子(早稲田大学教授(環境教育)、北極完全徒歩横断者)

 

  • 高野 秀行(ノンフィクション作家「イラク水滸伝」「西南シルクロードは密林に消えて」)

私の自宅は玉川上水の暗渠のほとりにあり、2キロほど遡ると、玉川上水が地上に現れ、そこから先は私が日頃、ジョギングやウォーキングをしたりするルートです。

鳥や野生動物が豊富で玉川上水は都内でもとても貴重な場所だということはよく知っていますし、小平市の方はうちの近所よりももっと自然が豊かですよね。

そんな玉川上水を道路で分断するなど、都が自らの貴重な財産を毀損するような行為だと思います。

だいたい、福祉や教育にかける予算がないとさんざん言っておきながら

私が生まれる前に計画された道路を作るために莫大なカネをついやすこともばかげていますよね。

私でよければ喜んで賛同致します。

 

  • 田口 洋美(東北芸工大名誉教授(民俗学・環境学) 、狩猟文化研究所所長、マタギサミット主宰)
  • 田口 ランディ(作家、エッセイスト。2000年『コンセント』で作家デビュー、2001年『できればムカつかずに生きたい』で婦人公論文芸賞受賞。) 

 

  • 武田 真一郎(成蹊大学 法学部教授)

小平の道路計画は本当に時代遅れです。少しくらい不便でも環境と財政を大切にしなければ、人類はもうすぐ滅亡するでしょう。

 

  • 舘野 鴻 (絵本作家。著作に『しでむし』『つちはんみょう』、近刊に『うんこ虫を追え』がある。)

私たちの祖先が筋力と知力を尽くして暮らした原風景を今に伝える玉川上水の緑地は、いまここに暮らす人々の心象景観でもあります。心の平穏や癒しとなっているこの景観が突然失われれば、この風景に親しむ多くの人の心は傷を負います。土地は誰かの所有物ですが、そこに住む人にとっても心の財産となっています。自然環境を構成する生物の基礎情報も大切ですが、心象景観を保全することで、そこに生息する生物相も保全されるはずです。生物相調査で得られる基礎情報から客観的に環境を評価することで、そのことは証明されるでしょう。

 

 

  • 辻 信一(NGO「ナマケモノ倶楽部」代表、「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表、明治学院大学名誉教授)

 

  • 辻村 伸雄 (アジア・ビッグヒストリー学会 会長) 

玉川上水とその流域につくられた生態系と景観は、東京都にとっても、市民にとっても、大切な遺産です。この「緑の回廊」をどう活かし残していくのが望ましいのか、生物多様性と景観資源の保全という原点に立ち返り、市民と共に考えていただきたいと思います。

 

  • 中川 尚史 (京都大学教授、霊長類学) 

 

  • 長倉 洋海 (写真家、アフガニスタン抵抗運動の指導者マスードやエルサルバドルの難民キャンプの少女へスースを紹介。)

東京にある数少ないオアシスのような場が玉川上水の沿ったグリーンベルトです。これをを道路で裁断し、憩いの場ばかりか、そこに生きるさまざまな命を奪うことは、「私たちを生かしてくれる自然」を破壊する行為であり、時代の進むべき方向性に逆行するものだと思います。

 

  • 中村 桂子(生命誌研究館名誉館長(分子生物学) )

そろそろ高層ビルや大型道路などは止める時ですのになぜ止められないのでしょう。

平等で必要なものだけ求めていた人間社会の原点を思います。

 

  • 成末 雅恵 (元日本野鳥の会研究員、現在会員、鳥類学、人間と動物の共存についての研究)

私は、動物学者の故小原秀雄先生から「多様性とは何か。人間にとってナチュラルとは何か。」という講義を受けました。そして「自然保護は百戦百敗を覚悟せよ。」と仰っていたのを思い出します。今や、都市計画の中に生物多様性が配慮される時代になって来ています。私は30年ほど前に、玉川上水の羽村堰近くに引っ越してきましたが、その緑道沿いにはコサメビタキやアオゲラ、猛禽類のツミやアオバズクなどが繁殖し、豊かな鳥類相が確認できています。これらの緑の回廊が都心まで繋がり、いつまでも生物相の豊かな、人にとっても住みやすい玉川上水であってほしいと願っています。

 

  • 新里 達也 (昆虫学者、明治神宮境内総合調査委員会・元委員(動物主査))

明治神宮の森には、百年前の東京の生物相が保存されています。森が大きいから残ったとも言えるが、生きものであるから、他所との交流が長く続いたからこそ今の姿がある。そう思いながら、東京を上空から俯瞰してみると、灰色の海に浮かぶ緑の島々が首都の森たちであり、そこに向けて東西に横断する緑の回廊が玉川上水であることに気づいた。首都の森に生命を注ぐ、まさに唯一無二の大動脈ではないかと思います。

 

  • 西島 正樹 (市民による外環道路問題外観道路問題連絡会・三鷹、建築家) 

歴史と自然が凝縮した玉川上水は、後世へと手渡すべき大切な遺産。脈絡なき建設工事は許されません。あらゆる知恵と工夫をもって、この環境を守りましょう!

 

  • 野町 和嘉 (1972年以来、サハラ砂漠、アフリカを広く取材。’80年代より舞台を広げ、地球規模で取材を続ける。写真集『サハラ』『ナイル』ほか。東京、ローマ等で『聖地巡礼』展を開催。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞などを受賞、2009年紫綬褒章受章。日本写真家協会名誉会員)

早春、路傍に芽吹くツクシのように、小さな自然の息吹きに目を留めることで、見過ごしてきた生命の何たるかに私たちはしばしば気づかされてきた。玉川上水という希有の水流がもたらす恵みによって育まれてきた、穏やかで傷つきやすい自然を不用意な開発の犠牲にしてはならないと思う

 

  • クリス・バージェス (津田塾大学教員(日本研究))

美しい玉川上水を自転車で通勤しています。人口が急減する中、新しい道路は必要なのか、緑を守らなければならないのではないのか、思いを巡らせています。

  • 服部 文祥(登山家、作家。1969年横浜生まれ。「サバイバル登山入門」)

99年から長期山行に装備と食料を極力持ち込まず、食糧を現地調達するサバイバル登山を実践。最近は、廃山村で自給自足生活を試みている。

われわれは、もう充分に便利で豊かです。これ以上、移動速度を上げたり、経済効率をあげる必要を私は感じていません。今あるものを大切に使い、今残っている自然環境をできるだけ守って、生きていきませんか。

  • 朴 鎮亨(パク チニョン)(九州大学大学院 博士課程 / 蛾の分類学的研究)

 

玉川上水は、かつて都内に広く存在していた豊かな自然が、ヒトの生活空間にきわめて近い場所で保存されてる稀な地域です。この場所は、多くの動植物の生息場所であると同時に、小動物が高尾山や奥多摩のような山地と都内に散在する小さな自然を行き来する「道」として利用されています。中には希少な生物も生息しており、たとえば蛾類では、環境省レッドデータブック(以下、RDB)準絶滅危惧 (NT)・ 東京都レッドデータブック(以下、都RDB) 絶滅危惧II類(VU)に選定されているウスズミケンモンや、都RDB絶滅危惧II類(VU)に選定されているコシロシタバ などが確認されています。これらの蛾類が数を減らした原因には、今回計画されているような開発や、宅地造成などによる雑木林などの衰退が主な要因として挙げられており、今回計画されている工事が実行されると、玉川上水の環境には少なくないダメージがおよび、現在生息している希少な生物が姿を消すことにつながります。同じ都に暮らす生き物として動物たちと人々が長く長く共存し、次の世代が今ある貴重な自然に触れることができるよう、慎重な環境調査と計画の見直しが行われることを望みます。

  • 韓 昌道(ハン チャンド)(朝鮮大学校准教授(昆虫分類学))

玉川上水が周辺の保存樹林や公園などを繋げることで、多くの生き物が「高速道路」を利用するように往来して生息域を確保しています。この貴重なグリーンロードの保全に積極的に取り組みましょう!

  • 樋口 広芳 (東京大学名誉教授、鳥類学)

よい結果が得られることを願っています。

 

  • 藤原 新也 (写真家、文筆家。「インド放浪」「東京漂流」「メメント・モリー − 死を想え」) 

 

  • 船尾 修 (写真家、「満州国の近代建築遺産」で土門拳賞受賞 )

「生物多様性が大切だ、ということを世界も国も認識しているこの時代に、市民の意見を聞かずに開発を進めることはあり得ないことです。都は一度立ち止まってまず環境調査を行うべきだと思います」 

 

  • 星川 淳 (1982年より屋久島在住。80冊余りの著訳書を手がける傍ら、環境や平和に関わる市民活動にも数多く携わってきた。国際環境NGOグリーンピース・ジャパン事務局長、市民活動助成基金アクト・ビヨンド・トラスト代表理事を歴任)

世界的に、残された生態系と、そこに生息する生きものたちを守り、ひいては人間生活と自然との調和・共生を図るには、生物の生息域の連続性を守ることが最も重要だと考えられています。特に都市部やその近郊では、分断された生態系をつなぎ直す取り組みが喫緊の課題です。こうした背景に照らすと、東京都下にあって奇跡的に連続性が保たれてきた玉川上水沿いの自然を、道路建設のために断ち切ることは言語道断でしょう。十分な調査と、それに基づく計画の見直しを強く求めます。

 

  • 星野 義延(元東京農工大学教授、環境省環境影響審査助言委員、みずとみどり研究会代表)

玉川上水は地域で失われつつある草原生植物などの生育地として重要であると思います。

  • 本間 桃世 (荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所代表 )

 「私たちはいつから自動車のための道を、人間を含めたいきものたちの道より立派につくるようになってしまったのでしょう。一万年後の東京に暮らす未来の私たちへ玉川上水をますます水と土と緑と生きものの美しきカオスとして受継いでもらうために、東京都知事の現地視察〜生物総合調査が歴史に残る大局的な観点からのまちづくりに繋がることを願います。

  • 前迫 ゆり (奈良佐保短期大学 副学長、植物生態学)

ネイチャーポジティブを掲げて生物多様性の回復をめざして社会が動いているなかで,玉川上水の豊かな生物相と景観,そこで活動する人々のつながりは,まさに未来に残すべきものです。道路建設によるメリットとそれによって喪失する地域の文化や資源をご検討いただくために,十分な玉川上水の生態・環境調査をしていただくよう要望いたします。

 

  • 増井 真那 (変形菌研究者 単著『変形菌ミクソヴァース』他)

世の中には一度失われると二度と戻らないものがあります。それがどのようなものかを立ち止まって見つめてみるのは大事なことだと思うのです。

 

  • 松井 エイコ (市民による外環道路問題連絡会・三鷹、壁画家 )

玉川上水は、東京で生まれ育った私にとって、いのちの源、心の宝。その素晴らしい自然と歴史が壊されてはならない。力を合わせて守りましょう。

 

  • 松井 朝子 (市民による外環道路問題外観道路問題連絡会・三鷹、パントマイミスト) 

水こそ、私たちにとって命の象徴ではないでしょうか。道路計画はそのかけがえのないものを根本から壊すこと。水と命を守り抜きましょう!

 

  • 丸木 ひさ子 (丸木位里・丸木俊の作品に関する仕事をする。) 
  • 宮崎 学(自然と人間をテーマにした、自然界の報道写真家)
  • 桃井 和馬(恵泉女学園大学教授、多摩循環型エネルギー協会代表理事、フォトジャーナリスト)

 

  • 森田 いづみ (一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団 理事長)

武蔵野の面影がどんどん消えていきますね。今を生きる私たちの責任です。未来の人々への犯罪といえますね。どうぞ、よろしくお願いいたします。

  • 森永 由紀 (明治大学商学部教授、気候学・環境科学) 

森永 由紀(明治大学商学部教授、気候学・環境科学)
玉川上水は私たちの暮らす東京の来しかたを思い出させてくれる貴重な場です。そこに残された貴重な生態系をこれまで保全してきた方たちの努力に敬意を払い、これからの世代につないでいきたいです。

  • 柳田 邦男 (作家) 
  • 矢野 智徳(環境再生医、映画「杜人」の主人公)
  • 山岡 信貴 (映画監督) 

人間だけの価値観で進めて良いことと悪いことがあるという事例は、もう散々学んできたはずです。今を生きている我々が、未来に対しての責任をどれほど果たせるかが試されていると思いますので、この運動に全面的に賛同いたします。

 

  • 山極 壽一 (総合地球環境学研究所所長・前京都大学総長(ゴリラ学) )

玉川上水は、ここに生きてきた多くのいのちの回廊です。工事の前にその実態を知る調査をぜひ実現し、人間も含めたいのちがつながる未来を残せるよう懸命なご配慮をぜひお願いしたいと思います。

 

  • 山口 法子(絵描き 2018年より展示を中心に活動中) 

玉川上水のグリーンベルトを分断することは、ちいさな生命と、そこにあるわたしたちの生活を断ち切ること。機械的な思考で「道路を通すから」と簡単に考えたくない。

 

  • 山崎 勇人 (日本変形菌研究会観察会幹事)

乾燥した住宅地に玉川上水という一本の川筋があるおかげで様々な生きものが生息し、その中には数ミリで見過ごされてしまう変形菌もたくさんいます。玉川上水がなければ、これほどの変形菌には出会えないでしょう。

 

  • 養老 孟司 (東京大学名誉教授(解剖学、「唯脳論」他。「バカの壁」は450万部)

このたびの運動に謹んで賛同させていただきます。

高齢の為(86歳)、なかなかご協力できることはございませんが今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

 

  • 吉岡 淳(元日本ユネスコ協会事務局長、カフェスローオーナー)

 

  • 渡辺 一枝  (作家・エッセイスト)

この道路の問題、私たちが小平に居住していた頃から反対をしていました。

あの頃よりもさらに、建設の必要性は無くなっています。ぜったいに、作らせてはいけません。


賛同団体

・butterfly stroke inc.

・井の頭かんさつ会

・井の頭自然の会

・Café シントン

・グリーフサポートこだいら

・小金井玉川上水の自然を守る会

・玉川上水すぎなみの会

・玉川上水花マップネットワーク

・どんぐりの会

・はけの自然と文化をまもる会

・びちち(美と知と地の祭典)

・星の工場

・みどりのつながり市民会議

NPO法人こだいら自由遊びの会

昭島巨大物流センターを考える会

・パティスリーかしの木

・小平・環境の会

・玉川上水ウォッチングクラブ

・Earth Juice

・ゆずのきアトリエ