ウバユリ 2016.7.25
玉川上水左岸の林下に咲いていました。花の色は淡緑色で地味ですが、ユリとは思えない大きな葉を持ち存在感は十分です。昨年は開花の時期を逸し撮れませんでした。上水路では数が少なく大事にしたい花の一つです。
ソクズ 2016.9.7
別名はクサニワトコ、山野や人家の近くに生える高さ1.5mほどの多年草です。ビッシリついた白い花には蜜腺が無く、花の間に散在する黄色い盃状の腺体に蜜を貯めています。
蜜つぼのような腺体にアリが頭を突っ込んでいました。腺体は熟すと赤くなります。
ガガイモ 2016.8.17
毛深い花が特徴のつる性の多年草です。上水路にはそれほど多くないと思われます。アリが蜜を探しに毛を分けて花にもぐりこんでいました。「イモ」の名がありますが地下茎、根はイモにはなりません。秋には袋状の実が裂け、先端に毛を持った種が風に吹かれて飛び出します。
ヘクソカズラ 2016.9.9
おなじみの花です。でもふつうに見るのと比べて赤い中心部が大きいようです。個体差でしょうが違いが気になりました。「ヘクソ…」の名も刺激的でよいですが、「早乙女花」、「灸花(ヤイトバナ)」の別名があります。
カリガネソウ 2016.9.9
玉川上水の柵内の刈り払いが定期的に行われるなか、この花の存続を危惧しましたが、今年も咲いてくれました。うれしいことに数少ない自生地では小群落になっています。今年は例年より半月ほど早く開花しました。9月中旬になってもツボミがあり長く楽しめそうです。
~~~~~~~~ ハゴロモの仲間たち 5種 ~~~~~~~~
セミに似た注射針のような口吻を草や木に刺して樹液を吸います。
触れるとピョンと飛び跳ねて逃げます。
スケバハゴロモ 2016.8.13
大きさは(翅端まで)12mmほどです。黒い縁取りで縦横の線模様が描かれた透明の翅がきれいです。雑木林の周辺で見られ、ウツギやクワなどの樹液を吸います。
アミガサハゴロモ 2016.7.8
大きさは(翅端まで)12mmほどです。黄緑色の翅の外縁の白い紋がおしゃれです。翅の緑色は粉状でやがて落ち、白紋を残して全体が黒っぽくなります。雑木林の周辺で見られ、カシの木の樹液を吸うそうです。
アオバハゴロモ 2016.7.23
大きさは(翅端まで)10mmほどです。淡緑色で赤く縁取られた翅がきれいです。林や草むらで群れて止まっているのよく見かけます。大量に発生すると庭木や農産物の生育に影響する害虫として知られています。
ベッコウハゴロモ 2015.8.8
大きさは(翅端まで)12mmほどです。翅は茶褐色の地に二本の白帯、さらに白帯び付近に一対の黒い紋があります。虫たちの意匠に驚きます。この翅模様を鼈甲(ベッコウ)に見立てたのでしょうか。クワ、ウツギ、クズなどの樹液を吸います。
テングスケバ 2016.9.2
大きさは(翅端まで)15mmほどです。天狗のように突き出た頭と透明な翅、そのままが名になっています。頭部から胸部にかけての緑の地に黄色の縦じまが粋です。一見、バッタかと思いました。林の縁や草むらで見られます。
~~~~~~~~ きれいな蛾たち 4種 ~~~~~~~~
すこし変わった模様、姿の蛾を紹介します。
マドガ 2016.7.23
翅を拡げた大きさ(開張)は15mmほどの小さなガです。名の由来は、翅の中央部に半透明の白い班(窓)があることによります。昼間に花から花へと飛び回って吸蜜する、可愛らしいガです。
コスカシバ 2016.8.31
翅を拡げた大きさ(開張)は20mmほどです。透き通る翅と腹部の黄色い2本の帯が特徴のスマートなガです。しかし、幼虫はサクラ、ウメ、モモなどを食害する害虫です。幹からヤニ(樹脂)の出たサクラは中に幼虫がいるかもしれません。
オオスカシバ 2015.8.25
翅を拡げた大きさ(開張)が50mmほどのスズメガの仲間です。ウグイス色の太い腹部に黒の帯、透き通った翅は優美で、ホバリングしながら吸蜜する姿はハチ鳥を思わせます。幼虫の食草はクチナシの葉です。砂川用水ビオトープで撮りました。
ウスベニトガリメイガ 2014.7.25
翅を拡げた大きさ(開張)は15mmほどです。コナラの幹に止まっていました。前翅の縁の点線模様、紅に染まった後翅、体を反らした形などかっこういいと思います。触覚を体の後方に乗せて止まるのがこのガの仲間の特徴だそうです。
クズとコガネムシ 2016.8.8
大きな葉の陰に咲くクズの花に木漏れ日が当たりました。咲き初めの紅紫色が鮮やかな花と緑色の金属光沢のコガネムシの組み合わせは、よいツーショットでした。コガネムシは花をむさぼっていました。