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ちむくい達を紹介します

(ちいさい)(むし)くさ)(いきもの)

写真(クリックして拡大)と文は宮元伸也さん

             ===  9月  ===

< 美しい蜂たち(その1)8~9月 >

 ルリモンハナバチ

黒色の青い柄がついたおしゃれな蜂です。大きさは13mm程度です。

 この写真は2011年8月6日に、当時上水新町のどんぐり広場にあったメハジキ(シソ科)の花で吸蜜中を撮りました。

 道路計画のため、この広場がなくなったのは残念!

 他のハナバチに寄生します

オオセイボウ

 大青蜂(おおせいぼう)と書くようです。

 大といっても2cm弱、青緑の金属光沢が輝く美しい蜂です。今年の9月2日に桜橋付近のツルボ(ユリ科)で吸蜜中を撮りました。

 ドロバチやスズバチに寄生します。


 オオコンボウヤセバチ

 細長い体に長い尾を持つこの蜂が、飛ぶのに結構不自由している様子を見ると、たいへんだなと思いつつ形の美しさに魅力を感じます。今年の8月29日オミナエシの花に来たところを撮りました。

 尾を含む大きさ4cm弱です。尾の中にさらに細い実際の産卵管が納まっています。その細い産卵管を用いて樹皮の下に潜んでいるハナバチなどの幼虫に卵を産み付けるそうです。

 


< ツマグロヒョウモンの羽化 

タテハチョウ科のツマグロヒョウモンは、玉川上水では7月から9月ごろに見られます。左がメスで右がオスです。

写真は幼虫と蛹です。

幼虫の色姿は少しグロテスクに見えるかもしれません。

茶色く横たわっているのが蛹です。

蛹の羽化を観察しようと細い釣り糸で小枝に結びつけました。

油断大敵ちょっと眼を放した隙に、体はもう外に…。

しかし右の上翅が抜け殻から抜けきれずにぶら下がったままの状態・・・。


少しずつ歩きながら枝先に行きしばらく留まっていました。

そのうちに、縮れていた上翅も順調に伸びてきたようです。

 心配した右の上翅はまだやや縮れていますが、この後まもなく飛び去っていきました。 

蛹から羽化して約1時間20分後、817日午前935分に空へと旅立って行きました。


翅を伸ばしている間、蜜を吸うためのストローを伸ばしたり丸めたりしていました。

よく見るとストローが二本!?あるように見えます。

  昆虫の多くは左右に開く一対の顎を持っています。チョウのストローはこの顎が進化したもので、羽化当初は雨樋状の顎が左右に一本ずつで二本に見えているのです。

 この樋状の左右の顎はまもなくファスナーのように合わさって一本のストロー(口吻)になります。


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