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イチリンソウ12015.4.6 

 イチリンソウは3月に咲くニリンソウより遅れて咲きます。花が咲いている期間はニリンソウより短く、上水路では咲く場所も限られています。

花はニリンソウより一回り大きく、中央の黄色い雄しべが目立ちスッキリとした美しさが感じられます。 

イチリンソウ2 2015.4.6

 イチリンソウは、ニリンソウと同じく地下茎でふえる多年草です。年々群落が大きくなっているようです。

 イチリンソウ、ニリンソウの花の姿は、花屋さんで鉢植えや生花で売られるアネモネ(八重の花が多いですが)の仲間です。


ニリンソウ  2015.4.18

日当たりのよい場所で3月初旬に咲き始めて以来、ひと月後も咲き続けていました。上水路には写真のようなニリンソウの群落が散在しています。群落に木漏れ日が当たると、咲き始めの個々の花を見るときとは違った美しさを感じます。

イチリンソウ、ニリンソウは花が終わり、周りが茂みに覆われる頃には葉や茎は枯れ、翌年の春まで地上から消えてしまいます。 

チゴユリ     2015.4.16 

 玉川上水路の林内に小さな群生が散在しています。

高さ20~30cmの小さなユリの仲間です。下向きの白い花は可愛らしく、いにしえの稚児行列の稚児にちなんでこの名がつけられたそうです。

花は葉陰で分かりにくいので、腰を低くして見ると可憐さがよく分かります。


ホウチャクソウ 2015.4.16

上水路の林内や林縁に、小さくまとまって咲いているのがふつうに見られます。

ホウチャクは寺院や塔の軒に下げる宝鐸のことで、ぶら下がって咲く花の様子が似ていることから、この名がついたそうです。花は筒状の先端を控えめにやや反らして開きます。写真はまだ開いていません。

フデリンドウ  2015.4.16 

 先に掲載した写真からほぼひと月後、上水路の林内で青紫のフデリンドウの隣に咲くほとんど白に近いフデリンドウを見ました。これまでこの付近何度も歩いていましたが、私にとって初めての発見です。

淡い青紫色を帯びた花に新鮮な美しさを感じました。

来年の再開が楽しみです。 


キランソウ  

 2015.4.16 

 上水路の日当たりのよい道端で見られます。

1cmほどで濃紫色のきれいな花ですが、地面にはりつくように咲いているため気づかないことも多いかと思います。

別名ジゴクノカマノフタは、地面に広がって咲く様子からこの名があるそうです。

ムラサキケマン  2015.4.18

玉川上水路の左岸の新堀用水沿い、やや湿り気がある場所で見られます。ケマンとは、仏殿などの欄間(らんま)を飾る仏具の一つで、花鳥などが透かし彫りされています。

木漏れ日が当ったこの花を逆光でみると、柔らかな紫色が一段ときれいに見えます。


ニガナ     2015.5.6

ニガナは日当たりのよいところを好むようですが、上水路では、草地だけではなく林内でも普通に見られます。このニガナの群落は、クヌギ、コナラを強く剪定して明るくなった保存樹林で撮りました。

この花の一つ一つは弱々しい感じですが、群れて咲いているとなかなか見応えがあります。

ウマノアシガタとカメムシの仲間 2015.4.16

花の別名をキンポウゲ(金鳳花)といいます。日当たりの良いところを好みます。以前は玉川上水の右岸(南側)に散在していましたが、近年はあまり見かけなくなりました。黄色い花は表面に光沢があり金鳳花の名にふさわしいと思います。

笹に止まった虫はカメムシの仲間、名は確認中です。


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ハナイバナ   2015.4.16

 茎の上部の葉と葉の間に花つけることから「葉内花」だそうです。淡青色の花の大きさは2-3mm程の小さく可愛らしい花です。上水路の道端のどこにでもありますが、高さも10cmほどで低いため気づく人は少ないかもしれません。

キュウリグサ   2015.4.24

 葉を揉むとキュウリの臭いがすることでつけられた名だそうですが、あまり感じられません。

ワスレナグサに似たおしゃれな花です。上水路の道端でふつうに見られます。花の大きさはハナイバナと同じ2-3mm程です。こちらは茎の先に複数のツボミをつけ下から順に咲いていきます。


タチイヌノフグリ  2015.4.16

 上水路の道端でふつうに見られます。

濃い青色がきれいな花です。茎は直立して20cmほどの高さになりますが、約4mmの小さな花は葉やガクに紛れているためなかなか気づきません。

春先に一番に咲くオオイヌノフグリと同じ仲間です、両方ともユーラシア、アフリカの原産です。

○ノミノツヅリ  2015.4.16

 上水路右岸の道端に咲く5mm程の小さな花です。

 名は小さな葉をノミの綴り(粗末な衣)に見立てたそうです。

高さは20cm程度ですが、茎が根元から広がり白い花をたくさんつけるため見つけやすいと思います。

 地味な花ですが虫メガネで見ると、雄しべの先にピンク色の花粉がついてなかなかおしゃれです。


ヒメウズ            2015.4.18

 ウズ(烏頭)とはトリカブトの仲間の根(有毒)のことですが、ヒメウズはそれに関係なくオダマキの仲間です。

この花も小さく5-6mm程度です。淡い赤紫色の花びらのようなものはガクで、中の黄色いのが花びら(花弁)、凝ったつくりになっています。風で揺れているさまは風情を感じます。